授業「国際理解 韓国・サムルノリにふれよう」

杉並区内の小学生6年生を対象に韓国の伝統楽器による、伝統的な演奏「サムルノリ」を鑑賞・体験しました。

この授業をおこなうために日本で唯一本格的な伝統楽器を扱っている大久保の楽器店BBDさんに多大なご協力を頂きました。オーナーのキムさんは、数年前に来日し、以来韓国の伝統音楽の普及に努める方です。 韓国の伝統音楽も韓国人だからといってけっして誰もが知り、親しまれているものではなく、このへんの事情は日本の古典的な邦楽と似ているようです。演奏のためにお越し頂いた7名の大学生の方も、大学のサークル活動でサムルノリを学び楽しんでいるメンバーでした。 

さて、授業は観賞用に「サムルノリ」を演奏頂き、キムさんのタンソ(笛)と児童たちの歌で「アリラン」合奏、グループごとにサムルノリの拍子でチャングとプクを体験、最後に児童だけの「サムルノリ」風演奏。と、盛りだくさんの内容でしたが、児童たちも叩けばすぐに音が鳴る打楽器に満足。リズムもわかりやすく、すぐにみんなで会わせられ、何となく「できる」感覚をもてた授業でした。

最後に行った児童だけの演奏ですが、これは予想以上の出来で、正直ここまで45分間でできるものなのか? とびっくりです。キムさん、音楽仲間の皆様の指導方法もやさしく簡単であったこと、リズムがドンドン早くなり、ついていけるかな? といった競争っぽい要素も良かったようです。

授業の中で歌われた「アリラン」については先生からも質問がありました。この曲は小学校6年生の音楽の教科書にあるようですが、歌詞の内容をうまく感じ取ってもらうには、少し難しいようです。元々民謡の一つだったようですが、奥底には少し児童には説明しにくい意味も含まれています。このくだりについては、色々な情報をもとに個々に判断するしかなさそうです。 興味のある方は「アリラン」だけを扱ったCD等も販売されていますのでお聞きになってください。