授業「社会科外伝」

子どもたちに大人気のカードゲーム。そのカードゲームを、小学生の教材に用いてみては? という活動をTFFでお手伝いをさせて頂きました。

この活動はくるま座委員会(社会教育事業推進委員会)での、「地域の方々の社会的スキルを教育に行かそう」というのがそもそもの発端。今回はカードの題材は自動車産業がテーマで自動車を作り始めた頃の日本の開発者・技術者達の熱い想いを中心に伝えるのが狙い。

戦後間もない1960年代はクルマは大変高価なもので、みんなのあこがれ。そんな時代に、富士重工(スバル)がスバル360というクルマを発売し、マイカーブームを生み出します。
カードには、富士重工がスバル360を作る上での様々な問題、企画、開発、設計、コストなどを1枚ずつカードにしました。
例をあげると、
クルマには様々な金属を沢山使う → 重くなり価格も高くなる(問題)→車体を小さく作り、丸いデザインにする事で、強度を持たせた(解決)という具合です。

実際に授業は成り立つのか? 模擬授業を先生方の協力のもと杉並区内の小学5年生、社会科の授業で行いました。当時の開発者の苦労や想いを更に知ってほしく、あい間にビデオを見せたりしました。
今回は1時間(45分)の授業でしたので、カードもゲームとしては利用せず、注目を集めるためのアイテムとして位置づけられており、今後に向けては多くの課題は残りましたが、授業が終わった後も、男の子だけでなく女の子もカードに興味を示し、子どもたちの間のカード人気を改めて実感しました。
今回の結果を踏まえ、もっと広く浅くした方が楽しいのか、更に他の教科でも使えるかなど、使い方やカード自体を再考し、子どもたちが自然と興味を持って楽しく学べれば…と考えさせられた1日でした。