授業「小学2年生 初めての水彩画・三原色」

6月4日と18日の2日間、杉並区内の小学校2年生3クラスを対象に、「初めての水彩画」授業をTFF土谷稔講師が行いました。
水彩画は、大人には何の問題もなくただただ楽しい趣味の世界なのですが、絵の具を初めて扱う小学生にとっては、色々な危険が潜んでいます。絵の具のだし過ぎでピュッと飛ぶとか、筆洗をバシャッとやるとか、まあ色々です。

筆洗倒しの抑止にはなりませんが、この授業では本来の混色の基礎で、慎重に絵の具のバランスを見極めることを学びますので、必然的に絵の具を出す時も、少しずつ丁寧にだして混ぜあわせ、色の変化に注意することで、結果的に絵の具を大事に使うようになるようです。
肝心の混色ですが、全体に子どもたちはスジがよくシアン、マゼンタ、イエローの3色の絵の具だけで色々な色を作っては描いていました。「3色をまぜるとどうなる?」の土谷講師の質問に「黒」とこたえる子と「白」とこたえる子どもがいました。
「お! どっちも正解だねえ」と、ついつい光の3原色にも話題が及び、ちょっと難しい話しなのですが、子どもたちは(わかったような顔で)真剣に聞いてくれました。
通常このような授業で配色センスを発揮するのは女子が多いのですが、今回は予想を裏切り男子も渋いトーンを上手に作り出していました。
何しろ絵の具は、水加減、色加減は経験を積まないと分かりにくいものです。 失敗をおそれずたくさんの絵を書いてドンドン成長してほしいものです。