棟方志功の量産用版木に遭遇

2024年4月、以前の展示で諸々調査で連絡をとらせていただいた京都の民芸店より郵便が到着。なんと棟方志功が昭和20年代に発注し大量に制作したといううちわ「練径団扇」の未完成の平板版状の刷り上がりがあるという知らせでした。
「練径団扇」 は、当方がスギナミ・ウェブ・ミュージアムの展示の調査中に未公開の5枚目をみつけた経緯もあり何かしらの縁を感じる作品です。
その後6月に現地を訪問し、平板どころか、この版木も数枚あった、、、とのこと。同行した学芸員の見立てでは、錦絵師の手によるものではないか、よく保全されているが一部カビがある、との判断。当方で預かり、記録保全を行うこととなりました。
まだ調整中ですが、燻蒸でき次第多くの人に見てもらえるようにできたら、と考えています。

鈴木信太郎作品が登場

スギナミ・ウェブ・ミュージアムの常設展示「杉並の芸術家展」では、先行展示の3名の芸術家に加え、9月5日から版画家の棟方志功、11月1日からは洋画家の鈴木信太郎の作品を展示しました。 9月5日は棟方志功の誕生日。また2023年は生誕120周年の節目。ぜひ2020年に準常設展として公開した「MUNAKATA SHIKO PLOROUGE」の第二弾をとの気合で短期取材で完成させた展示ですが、監修いただいた石井頼子氏の指導のもと充実の展示となりました。

また多世代に多くのファンを持つ洋画家・鈴木信太郎は、洋菓子の包装紙でもおなじみの親しみやすい画風の作家です。おおらかなラインとややくすぶったカラフルな色使いが若者にもこっそり人気で、グッズも多数販売されています。
韮崎大村美術館、そごう美術館に多大なるご協力をいただきました。

New Castle Life Science Centre で JAPAN DAY を共催

HANAFUDA WORKSHOP

2024年11月26日 イギリス中部の都市・ New Castle の New Castle Life Science Centre でJAPAN DAY を開催しました。
施設内の複数の会場で、花札レッスン、ゲームトーク、手妻公演、こけ玉づくりなど日本文化を身近に感じてもらえるワークショップを同時開催しました。
当法人数名のスタッフではとても手が足りず共催いただいたJapan Fouodation UKのご厚意で近隣の大学生たちがサポートしてくれました。
短い時間で講師のアシスト、同時通訳、 こけ 玉ではなんとにわか講師まで打合せし担当してもらいあわただしくも、楽しい1日を過ごしました。
また本活動ではロンドン在住の元杉並区民のMさんの多大なるご協力でプランも詰めていただきました。感謝そして御礼申し上げます。