棟方志功の量産用版木に遭遇

2024年4月、以前の展示で諸々調査で連絡をとらせていただいた京都の民芸店より郵便が到着。なんと棟方志功が昭和20年代に発注し大量に制作したといううちわ「練径団扇」の未完成の平板版状の刷り上がりがあるという知らせでした。
「練径団扇」 は、当方がスギナミ・ウェブ・ミュージアムの展示の調査中に未公開の5枚目をみつけた経緯もあり何かしらの縁を感じる作品です。
その後6月に現地を訪問し、平板どころか、この版木も数枚あった、、、とのこと。同行した学芸員の見立てでは、錦絵師の手によるものではないか、よく保全されているが一部カビがある、との判断。当方で預かり、記録保全を行うこととなりました。
まだ調整中ですが、燻蒸でき次第多くの人に見てもらえるようにできたら、と考えています。