視察「被災地取材活動」

4月のゴールデンウィークに被災地の長寿企業に、どのような被害があったのかを取材し記録する活動に団体として参加しました。東北には、伝統工芸、伝統食品(味噌・酒造)など多くの老舗が存在しています。世界的にも非常に珍しく、今回の震災では海外の企業生命研究者からも注目を集めているとのこと。
被災地の状況を広く世界に知らせ義捐金を募ろうという活動です。情報発信活動行っているTFFにとっては、こういったことでの貢献が重要なのかもしれないと参加していますが、大手NPO、大学との連携で実費を調達しての活動です。

新幹線を降りた時には悲惨な雰囲気もなく、街中に貼られた「がんばろう!東北」「がんばろう!宮城」のサインが目立ち、意外にも一種の明るささえも感じましたが、レンタカーにのり沿岸部に向かえばすぐに津波の爪痕を目の当たりにすることとなります。
特に大都市仙台を車で10分も走れば、田畑に突き刺さった車を何台も見かけます。「こんな都心まで・・・」と衝撃をうけます。さらに、がれきの中を歩くのは本当に危険で、靴底に釘やガラス片が刺さらないよう慎重に歩かなくてはいけません。 車の運転も常にパンクの心配をしながらの走行。

この活動は合計5日間におよび、仙台から陸前高田市の範囲を映像におさめ被災企業の状況取材、今後復興への思いを収録しました。こういった活動に賛同頂くだけあって、明るく前向きな経営者、あきらめの境地から切り替えて復興に思いをはせる経営者と合計6件の老舗を取材。この様子は5月下旬に行われる企業支援シンポジウムで上映されます 。