「古地図さんぽムカシのこの辺」

杉並町全図 (大正14(1925)年2月発行/個人/約76.6×93.0cm)

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昭和7(1932)年に杉並町・和田堀町・井荻町・高井戸町の4つの町が合併して誕生した東京都杉並区。本図はそのうちの一つである豊多摩郡杉並町の地元名士2名が製作した手書き地図で、大字、小字、番地まで記載された貴重な資料でもある。
例えば、お笑い芸人や古着、居酒屋等で人気の街・高円寺は、「かうゑんじ」駅と記され、人気エリアは、当時西原、宮ノ下といった地名であることがわかる。
現代では珍しい大きな飛び地もあり、現・南阿佐ケ谷駅の南側には田端が成宗を挟むように東西に離れて存在していた。後に東側の田端を東田、西側の田端を西田とよぶこととなる。さらに成宗の「成」と、田端の「田」が結びつき、現在この一帯は成田という地名になっている。
杉並町は、先立って町制施行したことから、他の三村は、まだ村として小さく記載されている。

主な掲載地名

中野町、高円寺(下屋敷、谷中、東山谷、中山谷、西山谷、東小澤、中小澤、西小澤、中島、宮ノ下、西原、北原、八反目)、馬橋(原、内手、西原、 往還南)、阿佐ヶ谷(東原、西原、小山、原日向、松山、小山、清水、東向、西向、谷戸、杉並)、天沼(割間、東原、本村、 小谷戸、四面道、賽光坊、山下)、田端(中通、関口、日性寺、大ヶ谷戸、高野ヶ谷戸、本村)、成宗(東杉並、西杉並、天王前、矢倉、尾崎、白幡、道角、原)等

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