「古地図さんぽムカシのこの辺」

名所名物民謡案内 鉄道省校閲 大日本旅行地図(東部)1926年3月発行/東京日日新聞/79.0×110.0cm)

名所名物民謡案内鉄道省校閲 大日本旅行地図(東部)

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農の哲学者・江渡狄嶺(1880-1944)がコレクションしていた地図のうちの一枚で、書庫整理の際にデジタル化したもの。江渡狄嶺は、国内外を問わず、数多くの地図、旅行案内書、時刻表などの資料を収集していた。本図のほかにも「亜細亜鉄道連絡図/1918」「北米航路案内/1923」など貴重な交通資料や、大正時代の旅券等もあった。

本図は北海道から本州の中部までを網羅した観光案内を目的としており、列車路線はもちろん、航路図、温泉地、名産品などが紹介され旅行者の夢も膨らむ楽しい内容だ。樺太エリアには、たら、にしんなどの名物、木材、パルプ、石炭、洋紙などの産業製品も紹介されている。現在との比較も興味深く、秋田の中心部には、「もろこしかし」「ふきの砂糖漬」「林檎餅」「あすはると」「曲物細工」、民謡「おばこ節」とある。大正天皇崩御前に印刷されたのか、大正16年と印刷されているのも珍しい。現在は寄贈を受けた杉並区立郷土博物館が所蔵している。

主な掲載地名

樺太、北海道、青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島、新潟、富山、石川、福井、岐阜、愛知、栃木、茨城、長野、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡

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